最終更新日:2024年11月6日
ここから本文です。
コンポストとは、たい肥やたい肥を作る容器のことで、微生物の働きを活かした生ごみ処理の方法です。段ボールは空気を通し、余分な水蒸気を発散するので、微生物が活動しやすい環境作りに適しています。
軽く水を切った生ごみを入れ、基材としっかり混ぜます。
ほとんどの食べ物(肉や魚、砂糖、食用油、きなこなど)
お茶がらやコーヒーがらも分解します。
1日1回以上、基材をよくかき混ぜます。かき混ぜることで酸素を行き渡らせ、微生物の生ごみ分解の手助けをします。
微生物による生ごみの分解には、20度から60度が適温です。そのため、気温の低い時期は分解速度がゆっくりになります。このようなときは、1回に入れる生ごみの量を減らす、また、基材の温度を上げるために、ぬかや食用油、お湯を入れたペットボトルを入れてください。
生ごみを入れすぎて分解が追いついていない、水分が多すぎるなどの理由で、生ごみが腐っていることがにおいの原因です。生ごみの投入を中断したり、微生物の活動を活発にするために、ピートモスや米ぬか、食用油を加えたりすることで、分解が進み、においが解消されます。
不要になったTシャツの襟元と両袖を縫って閉じたものを容器の口にかぶせると、虫の侵入予防に効果的です。また、生ごみを入れすぎて、微生物が処理しきれない場合に虫が発生することもあるので、分解の様子を日々観察してください。
虫が発生したら、虫の好まない高温の環境を作るため、ぬかや食用油を入れて基材をよくかき混ぜてください。また、基材を天日干しすることでも温度を上げることができます。
基材の表面に白くてふわふわしたカビが発生することがあります。これは、生ごみの分解がうまく進んでいる証拠です。白カビは、基材へよく混ぜ込んでください。
基材がべたついてきたら、生ごみの投入をやめて熟成させます。生ごみを入れた最後の日から10日間は、かき混ぜる作業を続けてください。最後に生ごみを入れてから1か月後、基材の中に生ごみがなく、乾燥した状態になれば、たい肥の完成です。完成したたい肥は、土・肥料を3対1の割合で混ぜあわせ、ガーデニングや家庭菜園に使ってみてくださいね。
「リサイクル工房あづま」で実施した段ボールコンポスト実施レポートを公開しています。みなさまのご家庭では、燃えるごみはどれくらい減ったのでしょうか。また、段ボールコンポストを通じて、報告者である子どもたちをはじめご家族のみなさんがどんなことに気づき、学習することができたのでしょうか。