最終更新日:2024年11月28日
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「読みさして 月が出るなり 須磨の巻」
「見渡せばながむれば見れば須磨の秋 芭蕉」
「下り佇てば(おりたてば) 遅日(ちじつ)の淡路 籬の上(かきのえ)に」
「須磨のうら 波の音あはれ 吹きたへし 青葉の笛の 昔おもへば」
「蝸牛角ふりわけよ須磨明石 芭蕉」
「視野一望 紀淡は近し 山上の 潮南風に 向きて胸張る」
「雨中敦盛そばへ去りし 夜客や後の月」
「春の海終日(ひねもす)のたりのたりかな」
「虚子の東帰にことづてよ須磨の浦わに晝寝すと 子規」
「子規50年忌 月を思ひ人を思ひて須磨にあり 虚子」
「月すみて 松風すみて 須磨の浦」
「香煙に 降りこむ雪や 初大師」
「受けし掌にも とまるがありて 桜吹雪の なかなるひとりの 燦に充ちゐる」
「くらやみに なおも花散る 平家琵琶」
「甘酒に いま存命の 一本箸」
「長き夜の 楽器かたまり いて鳴らず」
「てのひらに 予言の重さ 寒卵」
「僕自身 日暮の沖で さびさび浮く」
「明滅の ひかりをおくる灯台は いづこにあらむ 寂しき海はら」
「海の色 幾変りして 梅雨の須磨」
「こんなよい月を ひとりで見て寝る」
「花千母 むかし稚木の さくら哉」
「無心」(山側)
「淡如雲」(海側)【句碑歌碑マップ⑱】
詳細省略
「公達の 血のりを秘めて 七百年 水静かなり 須磨寺の池」
「稲妻の 悲と夜冷えして 須磨の海」
「種蒔くや 畑暗らくして 旭影」
其一「龍華橋畔弔平郎 青葉笛声餘韻長
底事海風吹倒暁 吹残蘭麝断人腸」
其二「源家鐵騎捲塵征 警報頻傅青葉營
記否興亡棊一局 笛聲清雅白沙平」
「ふる雨も 清水になるや 花の奥」
「暁や 白帆過ぎ行く 蚊帳の外」
「須磨寺や 吹かぬ笛聞く 木下闇(こしたやみ)」
「ひとすじに こころこめたる ことなれば ちよのしらべも たえじとぞおもふ」
「夫婦とは なんと佳いもの 向い風」
表「須磨は秋であった」(処女作『須磨寺附近』から)
裏「貧困と病気と絶望に 沈んでゐる人たちのために」
「笛の音に 波もよりくる 須磨の秋」
「幾世(まるきよ)を 漕行海士(こぎゆくあま)の 小舟さへ 静けき須磨の 秋の夜の月」
「すまでらの むかしを問えば 山桜 よしやねむ すまのうらわの なみまくら」
「須磨涼し 今も昔の 文の如」
「瀬戸内の 嶋々を結ぶ 橋なりて よろこぶ声の 空にとどろく」
「新緑の 離宮に尖る 風のなく」
「初空や 帯のごとくに 離宮道」
「いくたびか 立ちかえりみし 松かげに 月を寄せくる 須磨の浦なみ」
「まつかげや 月は三五夜 中納言」
「桜花 たが世の若木 ふり果てて 須磨の関屋の 跡うづむらん」
「聞き渡る 関の中にも 須磨の関 名をとどめける 波の音かな」
「淡路島 通う千鳥の 鳴く声に いく夜寝覚めぬ 須磨の関守」
「神撫の 山のふもとの きりはれて いくとせあきぬ にしきなりけり」
「聞通老僧移錫処延文遺跡尚存留満山紅葉無人稀風色蕭々古寺秋 博文」
「生もなく 死もなくこの身 大君に ささけまつりて 我は征くなり」
「雀の子ひとつ踏んでは親をみる」
「濃うすき もみぢはいづれ 寺の塵」
「本尊は 釈迦か阿弥陀か 紅葉かな」
「友まつと見えず紅葉に1人かな 芭蕉」
「山裾は 山の唇 椿濃し」
「立ちわかれ いなばの山の峯に生ふる まつとしきかば 今かへりこむ」
「千木の空 澄みて厳橿(いつかし) 実を降らす」
不明
「南無四国 遍路の悲願 遂げ終えず 勝も仏 果たさせたかりし」
「わくらばに 問ふ人あらば 須磨の浦に 藻塩たれつつ わぶと答へよ」
「立ちわかれ いなばの山の峯に生ふる まつとしきかば 今かへりこむ」